アパレル大手のワールドが実践した会社を再生する方法(前編)

 

衣料品が大苦戦をしているのは割引やセールが原因

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(photo by Webサイト)

 

 アパレル大手のワールドがV字回復ができたらしい。

 

 そんなニュースが流れていた。

 

 そもそも、アパレル(ファッション業界)は、最大ピーク時の市場規模がいくらで、2017年の市場規模はどのくらいかを調べてみた。

 

 ファッションという市場規模で見ると正確な数字が見えてこないので、国内のデパート(百貨店)を参考にしてみる。

 

 日本のデパートは、1991年がピークだった。

 

 1991年の市場規模は9兆7千億円。

 

 2016年の市場規模は、5兆9千億円。

 

 たった25年で3兆7千億が減少。

 

 日本のデパート(百貨店)は、4割も市場規模が縮小したのです。

 

 この25年の変化で最も縮小したのが、アパレルです。アパレルと言えば、利益率が高い商品で稼ぎ頭であったのは、説明するまでもありません。

 

 ちなみに衣料品の減少は、3兆9千億から1兆9千億と2兆円も減ったのです。

 

 最近のショッピングモールでは、ファッション+雑貨というスタイルのお店(niko and…・URBAN RESEARCH DOORS)のような業態が徐々に主流となってきています。

 

 また、ファッションビルや大型ショッピングモールが3年から5年に1回実施するリニューアルでは、ファッション店舗が減少して雑貨店やグルメなどの店舗が増えてきました。

 

 衣料品の売上構成比も昔と比べると、4割から3割に減少、店舗も業態変更のスピードも早い。

 

 特にデパートに出店するブランドが苦戦する姿が目立ってきたのです。

 

 インターネットを子どもから使う世代がお金を使う時代になった対応がアパレルが大きく遅れている原因とも言えるのではないでしょうか。

 

 そんなアパレル企業の再生手法について、分析してみます。

アパレル大手のワールドは、どのように復活したのか

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(photo by Webサイト)

 ワールドと言えば、誰でも一度は商品を見たことがあるのではないでしょうか。

 

 ブランドを少し挙げると、「UNTITLED」「INDIVI」「grove」「index」「THE EMPORIUM」「OPAQUE.CLIP」「OZOC」「SHOO・LA・RUE」「HusHusH」「3can4on」「TAKEO KIKUCHI」「PINK-latte」など、ほかにもブランドがありますが、聞いたことはあるはずです。

 

 そんなワールドが2015年にリストラを進めるニュースが飛び込みました。

 

 大苦戦しているアパレル大手のワールドは、会社再生に向けて外部から新たな社長を招き入れたのも記憶に新しい。

 



 その新社長の手腕によって、決算発表。

 

 2017年3月期連結決算(国際会計基準)の純利益は前期比11倍の81億円となり、大幅な増益という結果を残すこととなりました。

 

 新社長のもと、ワールドの構造改革では、

 

 ・500人規模の希望退職

 ・店舗の大量閉店

 

 を発表し、損失も95億円を計上していた。

 

 このリストラ成果の効果が出た結果が今回の決算発表でした。

 


 ちなみに売上高は2500億円(前期比▲7%)だったが、店舗の大量閉店が主な影響です。

 

 店舗の大量閉店によって、力を入れたのがネット通販。

 

 自社サイトを強化し、ネット通販が169億円(前期比+19%)と伸ばし、牽引したのが、「アンタイトル(レディス)」や「タケオキクチ(メンズ)」など。

 

 主力ブランド毎にネット通販担当を配置。

 

 目的を明確にしたことで、成果が出たのです。

 

 ワールドの営業利益144億円(前期比+24%)と、仕入れ数量の適正化を図り、値引きを圧縮。定価販売に徹したことが営業利益を押し上げる結果となったのです。

 

 営業利益率5.6%(1.4ポイント改善)

 当たり前のことを当たり前に実践したことが会社を再生させたのです。

 

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