アパレル大手のワールドが実践した会社を再生する方法(前編)

 

衣料品が大苦戦をしているのは割引やセールが原因

trip design 170906-010.jpg

(photo by Webサイト)

 

 アパレル大手のワールドがV字回復ができたらしい。

 

 そんなニュースが流れていた。

 

 そもそも、アパレル(ファッション業界)は、最大ピーク時の市場規模がいくらで、2017年の市場規模はどのくらいかを調べてみた。

 

 ファッションという市場規模で見ると正確な数字が見えてこないので、国内のデパート(百貨店)を参考にしてみる。

 

 日本のデパートは、1991年がピークだった。

 

 1991年の市場規模は9兆7千億円。

 

 2016年の市場規模は、5兆9千億円。

 

 たった25年で3兆7千億が減少。

 

 日本のデパート(百貨店)は、4割も市場規模が縮小したのです。

 

 この25年の変化で最も縮小したのが、アパレルです。アパレルと言えば、利益率が高い商品で稼ぎ頭であったのは、説明するまでもありません。

 

 ちなみに衣料品の減少は、3兆9千億から1兆9千億と2兆円も減ったのです。

 

 最近のショッピングモールでは、ファッション+雑貨というスタイルのお店(niko and…・URBAN RESEARCH DOORS)のような業態が徐々に主流となってきています。

 

 また、ファッションビルや大型ショッピングモールが3年から5年に1回実施するリニューアルでは、ファッション店舗が減少して雑貨店やグルメなどの店舗が増えてきました。

 

 衣料品の売上構成比も昔と比べると、4割から3割に減少、店舗も業態変更のスピードも早い。

 

 特にデパートに出店するブランドが苦戦する姿が目立ってきたのです。

 

 インターネットを子どもから使う世代がお金を使う時代になった対応がアパレルが大きく遅れている原因とも言えるのではないでしょうか。

 

 そんなアパレル企業の再生手法について、分析してみます。

アパレル大手のワールドは、どのように復活したのか

trip design 170906-011.jpg

(photo by Webサイト)

 ワールドと言えば、誰でも一度は商品を見たことがあるのではないでしょうか。

 

 ブランドを少し挙げると、「UNTITLED」「INDIVI」「grove」「index」「THE EMPORIUM」「OPAQUE.CLIP」「OZOC」「SHOO・LA・RUE」「HusHusH」「3can4on」「TAKEO KIKUCHI」「PINK-latte」など、ほかにもブランドがありますが、聞いたことはあるはずです。

 

 そんなワールドが2015年にリストラを進めるニュースが飛び込みました。

 

 大苦戦しているアパレル大手のワールドは、会社再生に向けて外部から新たな社長を招き入れたのも記憶に新しい。

 



 その新社長の手腕によって、決算発表。

 

 2017年3月期連結決算(国際会計基準)の純利益は前期比11倍の81億円となり、大幅な増益という結果を残すこととなりました。

 

 新社長のもと、ワールドの構造改革では、

 

 ・500人規模の希望退職

 ・店舗の大量閉店

 

 を発表し、損失も95億円を計上していた。

 

 このリストラ成果の効果が出た結果が今回の決算発表でした。

 


 ちなみに売上高は2500億円(前期比▲7%)だったが、店舗の大量閉店が主な影響です。

 

 店舗の大量閉店によって、力を入れたのがネット通販。

 

 自社サイトを強化し、ネット通販が169億円(前期比+19%)と伸ばし、牽引したのが、「アンタイトル(レディス)」や「タケオキクチ(メンズ)」など。

 

 主力ブランド毎にネット通販担当を配置。

 

 目的を明確にしたことで、成果が出たのです。

 

 ワールドの営業利益144億円(前期比+24%)と、仕入れ数量の適正化を図り、値引きを圧縮。定価販売に徹したことが営業利益を押し上げる結果となったのです。

 

 営業利益率5.6%(1.4ポイント改善)

 当たり前のことを当たり前に実践したことが会社を再生させたのです。

 

続きを読む

スマートショップガイドがピックアップした記事

気になるニュースや記事をピックアップした記事は、こちらです。

 

 アマゾンが人口知能を活用!ファッションをビッグデータでトレンド化

 アパレル業界は本当に不振なのか?市場規模が10兆円の真実に迫る

 イオンやセブンの総合スーパー(GMS)が復活できない理由

 

関連記事

  1. 日本のGAPはどうなる?アメリカのGAPが200店舗の閉鎖を発表

  2. イオン子会社「スポーツオーソリティ」が18億超の債務超過

  3. こんな会社は3年以内に倒産する!出店スピードでわかる危ない会社

  4. 「ライトオン(Right-on)」が販売不振と値引きの影響で赤字に転落

  5. ABCマートの海外仕入・卸売業務を支える基幹システムをクラウド上に全面移行(JIJI.COM)

  6. バーバリーを失った三陽商会、一斉大量閉店の危機的状況…アパレルなのに他社ブランド頼み(Business Journal)

  7. 百貨店の「西武」が2店舗閉店決定!構造改革のスピードを加速

  8. 3%すらない国産アパレル… 消え行くメイド・イン・ジャパンが生き残る道とは?(ホウドウキョク )

  9. LINEショッピング、開始1ヶ月半で会員数が500万人を突破ファッション・雑貨から家電まで店舗数は1.5倍に拡大(JIJI.COM)

目的からさがす

  1. セリア|高知県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.16

  2. セリア|愛媛県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.15

  3. セリア|香川県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.14

  4. ニトリ NITORI|超大型店・大型店・小型店|全国店舗一覧

    2019.06.13

  5. セリア|徳島県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.13

  6. 阪急阪神HD「堺 北花田阪急」がイオンモール堺北花田から撤退したワケ

    2019.06.12

  7. 「商業施設」の出店契約書と契約締結に関わるチェックポイントにつ…

    2019.06.12

  8. セリア|山口県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.12

  9. セリア|広島県|超大型店・大型店・小型店|Seria 店舗一覧

    2019.06.11

  10. こんな会社は3年以内に倒産する!出店スピードでわかる危ない会社

    2019.06.10

  1. ラゾーナ川崎プラザ|商業施設ガイド

  2. ららぽーとEXPOCITY|商業施設ガイド

  3. 阪急西宮ガーデンズ|商業施設ガイド

  4. ららぽーとTOKYO-BAY|商業施設ガイド

  5. 御殿場プレミアムアウトレット|商業施設ガイド

  6. イオンレイクタウンmori|商業施設ガイド