西武の船橋店・小田原店が赤字続きで閉店。撤退後の跡地を再建する計画とは

西武百貨店 船橋店・小田原店が2018年2月末閉店

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2017年8月25日、セブン&アイの百貨店事業「そごう・西武」が運営する百貨店を閉店することを発表。

今回閉店が決定したのは、

  • 西武 船橋店(千葉県)
  • 西武 小田原店(神奈川県)

この2店舗は2018年2月末で閉店します。

西武 船橋店・小田原店は近隣の競争環境が激化。売上高はピーク時の半分以下まで落ち込み、業績の立て直しは困難と判断。2店舗で働いていた正社員は他店舗に配置転換します。

西武船橋店が閉店し、撤退後は地権者と複合施設化を検討するとのこと。

セブン&アイの百貨店事業は事業継続が可能かを判断する

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セブン&アイの百貨店事業は不振が続いています。

すでに発表されていたのは、そごう神戸(兵庫県神戸市)と西武高槻(大阪府高槻市)の2店舗を2018年10月にエイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店が傘下にある)へ譲渡。

百貨店業界を取り巻く環境が厳しい状況の中、セブン&アイは不振店を閉店させた上で基幹店へ経営資源を集中。

収益を改善させる計画です。

西武 船橋店・小田原店は、売上が激減し赤字からの脱却ができなかった

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西武 船橋店は、1967年に開業。

直近の2017年2月期の売上高は169億円。ちなみにピーク時の売上は551億円でした。

400億近くも無くなっていたのです。

西武 小田原店は、2000年にロビンソン小田原として開業。

2017年2月期の売上高は74億円。

そごう・西武によると、西武 船橋店は2010年から7年連続赤字。西武 小田原は2016年に面積縮小が失敗。どちらの2店舗も赤字が続いていた上に再建させる抜本的な収益計画や改善計画が不可能と判断をしたのでした。

まとめ

過去、百貨店は買い物する場所として優位性があった。

しかし現在はショッピングモールや専門店が価値あるものを安く販売することが当たり前となっており、百貨店事業は転換期と言えるでしょう。インターネットの普及で過去のビジネスモデルから脱却をしなければならない。

百貨店が強いものを活かす。

過去の成功体験にとらわれたままでは抜本的な改革は進まないでしょう。

不採算事業を徹底的に見直し、そして切り離す。その中でも再建計画や見込みがある店舗については期限を設定し改革に乗り出す。これは社内でも戦いになる可能性はある。でも、不振事業を抱えている余裕はない。

スピード、スピード、スピード。

まずはやってみる。これも重要。ダメならすぐに撤退する。

赤字が膨らんで手がつけられなくなる前に動くべきでしょう。きっと分かってると思いますが。

今後の西武に期待です。

それでは、また。

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