年間1万店舗を視察すると、店舗の問題点が見えてくる
(画像:Webサイトより)
年間1万店舗を視察し続け、3年くらい経ったころから「売れてるお店」「売れないお店」は見た瞬時にわかるようになりました。
実店舗で商売をしている方の多くは、競争相手となる店舗に視察は行きますが、業種業界を超えた店舗の視察に行く会社は多くないでしょう。
ストアコンパリゾンを実践するときは、
会社が求める情報・データを調査します。
が、全体像の把握が出来ていないと落とし穴に落ちることがあります。
店舗を評価するときに最も重要なのは、ショップのポジショニングや店舗の実態を数字化できるかどうかがカギになります。
重要のは、事実かどうか。
たったこれだけです。
思い込みや思い入れを無くし、客観的に事実だけを追及する能力がどの程度備わっているかによるのです。
総合スーパーが復活できない理由は、全体像を把握し、仮説を立て、徹底的に検証することができれば、浮かび上がってくるのです。
イオンやセブンの総合スーパーが復活できない理由
(画像:Webサイトより)
イオンやセブンの総合スーパーは、なぜ復活できないのでしょうか?
業績で見ると、買収(M&A)や資産売却などで本質が見えなくなるので、ストアコンパリゾンの結果で検証してみます。
総合スーパーが復活できない理由。
それは、とっても簡単です。
商品の価格が高いから。
たったこれだけなのです。
イオンやイトーヨーカ堂で買い物をしてみてください。
あなたのカゴにいくつ商品が入りましたか?
安い商品ありましたか?
ほしい商品が見つかりましたか?
これが総合スーパーが復活できない理由なのです。
商品は安ければよいというわけではありませんが、価値のある商品を魅力的な価格で販売しているのか?という点がとても重要なことなのです。
総合スーパーは、それが出来ていない。
だから、今のところ復活が出来ていないのです。
総合スーパーの問題点は、プライベート商品(PB商品)
(画像:Webサイトより)
総合スーパーと近所の人気ある地元スーパー。
どちらに買い物行きますか?
ほとんどが地元スーパーと答えませんか?
それは、なぜでしょう。
なぜなら、価値ある商品が魅力的な価格で販売しているからです。
イオンやセブンの野菜は、高くありませんか?
この意識が無ければ、損をしている可能性があります。
総合スーパーの商品は高い。
これが事実です。
でも、安いものもありませんか?と感じる人もいるでしょう。
価格だけで見ると、プライベート商品(PB商品)は安い。だから、イオンは安い。と思う人もいるかもしれません。
でも、メーカー品と比べると格段に違います。
最近、気づいて購入を止めた商品があります。
それは、「マヨネーズ」。
マヨネーズって、おそらく全ての家にあるはずです。そのマヨネーズは、どこのメーカーですか?いくらで購入していますか?
過去5年間、イオンのトップバリュのマヨネーズを使用していたのですが、今回、「キューピーのマヨネーズ」があるお店で安かったので、買ってみました。
その際、衝撃だったのが、マヨネーズのコクと味の違い。
今までトップバリュを使い続けていましたが、50円高くてもキューピーのマヨネーズに変えました。
でも、イオンやセブンのイトーヨーカ堂を見渡してみると、プライベートブランド(PB商品)のマヨネーズをたくさん積んでいます。
もちろん、総合スーパーからすると、自社商品(PB商品)を販売した方が利益がたかい。だから、間違いではありません。でも、消費者は価格にあった価値にお金を払います。
そこが出来ていないのが総合スーパーなのです。
総合スーパーが復活できない理由は、現場力が弱いから
(画像:Webサイトより)
最後に総合スーパーを復活させるためには、どうするのか?
それは、商売人を集めること。
たったこれだけです。
イオンやイトーヨーカ堂といえば、働くスタッフはどのような人ですか?機械を首から下げて、商品を発注しているのはどんな人ですか?
パートさんですよね。
総合スーパーを復活させるためには、商売人が必要なのです。
でも、パートさんで商売を考える人って、いますか?多くはないでしょう。それが総合スーパーが復活できない理由なのです。
現場力が弱いのは、パートさんが悪いわけではありません。
ちゃんと指示・管理できる人がいないのが問題なのです。
なぜ、いないのか?
それは、簡単です。
総合スーパーを作りすぎたから。
優秀な人たちがどんどん新しいお店に異動していく。そして、残されたのは地元のパートさん。地域のことをよく知るパートさんがいれば、基本的にお店は回るでしょう。
でも、パートさんは商売をしません。
そもそもなんで働いているのか?そこをしっかりと考えてあげる必要があるのです。
総合スーパーを復活させるためには、
・商売人を集めること
・売れない商品を置かないこと
・スキルのある社員を配置すること
まずは、ここから始めるべきではないでしょうか?
数字(売上・利益)とは、面白いものでなぜか人について回るのです。
優秀な上司が来れば、数字があがるし、ダメな上司がくれば下がる。
本当の話しです。
総合スーパーに足りないものは、課題がありすぎて絞ることはできませんが、最も重要なことは、
働くことを楽しくしてあげること。
これにつきます。
優しい上司、厳しい上司など、どのようなタイプでも構いません。仕事を楽しくさせてあげるのです。
信頼できる、信頼されるトップがいれば、会社や店舗も変わります。
実際に目で見てきたからこそ、言えることです。
【まとめ】総合スーパーが復活できない理由
(画像:Webサイトより)
総合スーパーが復活するかしないかには、時間がかかるのは間違いありません。
イオンが「イオンスタイルストア」と改装をしていますが、何が変わったのか?というのが伝わってきません。
店舗がきれいになったね。
でも、消費者はきれいな店舗を求めているわけではありません。
ほしい商品の品揃えがあって、価格が少しでも安ければよい。
商品を選ぶ楽しみ・お得に買えた満足感。
これを求めているのです。
イオンが総合スーパーが回復傾向と発表しているのは、本当なのでしょうか?
全国を視察している限り、回復しているとジャッジができません。
数字のマジックを使って、回復しているように見せているだけかもしれません。真実は、イオンの人にしかわかりません。
総合スーパーの復活は、まだまだ時間がかかるでしょう。
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2017年 8月21日発信