アパレル業界は本当に不振なのか?市場規模が10兆円の真実に迫る

 

日本のアパレル業界は本当に不振なのか?

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(画像:Webサイトより)

 

 ニュースや雑誌でも取り上げられているアパレルの不振。

 

 本当にアパレル業界は不振なのか?

 

 事実、売上の低迷や赤字、販売不振で大手アパレルの「ワールド」が社長を交代し、不振店舗の閉鎖やブランドの廃止などが続いているのは、記憶に新しい。

 

 また、業態で見れば百貨店も撤退が多い。

 

 アパレルの市場規模は20年前は15兆円もあったものの、2017年には10兆円規模まで縮小をしている。

 5兆円。つまり、3分の1を失った。


 アパレルの市場規模が縮小したにも関わらず、アパレル業界はどのようになっているだろうか?アパレル市場が3分の2に落ち込んだにも関わらず、供給する衣料品は増え続ける一方。

 販売不振は当たり前なのである。

 アパレル会社は、「販売不振」というキーワードから逃れられず、年間を通して「バーゲン」や「セール」、「割引」をしている。

 だから、消費者は定価で買わない。

 

 アパレル市場全体が定価で商品を販売すること止めた結果が今の10兆円という市場規模なのである。アウトレットで売れる、半額で売れるということを考える逃げ道が作られた結果が今の市場なのです。

ファッションは定価で販売し、値下げを止めるべき

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(画像:Webサイトより)

 

 アパレル業界の不振を改善するためには?

 

 結論は、ディスカウントを止めること。

 たった、これだけ。

 

 商品が売れない、売上が取れない、赤字という負のスパイラルから脱却するためには、「バーゲン」や「セール」を止めることなのです。

 アパレルの市場規模が縮小したのは、単純に価格を値下げしたから。

 アパレル業界は、自社のブランドを信じ、利益の取れる販売価格で売ればよいのです。大量生産による在庫過多ということを止める。

 

 大量生産で原価を下げても定価で売れた時の利益とセールで売れた時の利益は、違う。だから、売れる分だけを計画的に仕入れ(制作)し、値下げせずに売り切ることなのです。

 

 ジャケットを買うとき、

 いつも値下げするショップで定価で買いますか?

 間違いなく買いませんね。

 バーゲンやセールで買うはずです。

 アパレル業界が10兆円に縮小したのは、アパレル業界全体が競合を真似したことによって起こったことなのです。

 

 コートを買うとき、単価が安いから2枚買う人っていますか?ほとんどの方が1枚にしますよね?自分1人しか着ないから。同時に2枚着ることはできません。

 

 元々、定価で10万のコートが半額で5万円。残った5万円をもう一枚コートを買いますか?買いませんね。食事や趣味などに使うはずです。

 

 これがカラクリなのです。

 

 5万円がどこの市場に流れたのか?そこは人それぞれですが、アパレル業界が不振なのは、「バーゲン」や「セール」というキーワードによって、単純に縮小してきたのです。

アパレル業界は実店舗を厳選し、ネット通販に力を入れよ

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(画像:Webサイトより)

 

 今や名前を聞かない日が無い「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」。

 

 アパレルのオンラインショッピングサイトです。

 

 EC化遅く、率が低いアパレルで2004年開設のゾゾタウンは右肩上がりで業績を伸ばしている。「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の最大の強みはブランドの豊富さである。

 取り扱いブランド数は3900以上。

 人気ブランドも数多い。

 


 過去、地方にショップが進出し店舗網を拡大した時期があった。しかし、リアル店舗の出店には限界がある。

 出店区画と費用の問題があるからだ。

 しかしECならば全国一斉、しかもフルラインアップで販売が可能となる。地方のお客さんで近隣に実店舗が無い人でも欲しい商品が購入できる。「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」なら、あらゆるブランドが一か所で選んで買えることができるのです。

 ただし、試着はできません。

 当たり前のことですが、ネット通販の場合は試着ができません。そこが以前はネックだった部分をイメージがわきやすいように写真などで工夫をしている。だから、サイズが合わないから返品したいという仕組みにも対応できるなど、いろいろとサービスが充実しているのだ。


 スマホを利用したショッピングに抵抗がない世代なら、実店舗に行くことより「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で快適にショッピングできる。

 

 結果、ゾゾタウンに顧客が集まり、顧客が集まるから出店希望のブランドが集まるという好循環のスパイラルになる。リアル店舗が次々と消えていくアパレル業界で、ゾゾタウンの一人勝ち状態が続いていたのは、これが理由なのです。

 



 アパレル業界が不振なのは、実店舗。

 つまり、リアル店舗が問題なのです。

 アパレル業界を復活するには、あらゆる手があります。自社の売り上げの内、定価で売れた販売店数と売上を検証するのが最も早い。

 

 そこに答えがあるはずです。

SSG:ショッピングモールでは、ファッションのタイムセールをここ数年で見かけるようになった。お客さんは、安く買えて嬉しい。しかし、定価で買わなくなる。割引商品をさらに割り引いた価格でしか買わないということに繋がることを見るべきだと思う。

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