2014年12月に岡山県岡山市に誕生した「イオンモール岡山」の魅力とは
全国でも珍しい売上が伸び続けるイオンモール岡山。
岡山県岡山市北区に2014年12月5日にグランドオープンしたイオンモール岡山。JR岡山駅から徒歩5分という好立地にこの超大型ショッピングモールがあります。イオンが手掛ける商業施設でも駅前立地の数少ない。
2017年12月に開業から3年目を迎えたイオンモール岡山。
好立地で360店舗もの店舗が出店する超大型ショッピングモールは、1年間に訪れるお客さんが2,000万人を超えるようです。初年度の来場者すうは想定を下回ったものの、2年目2,000万人。そして3年目も2000万人を超える。
売上を伸ばし続けるショッピングモール「イオンモール岡山」の取り組みとは
全国のショッピングモールでも売上を伸ばし続ける施設は数少ない。
その中で売上や来場者数を伸ばし続けることが出来たイオンモール岡山の取り組みとは、どんなことだったのか?
それは2014年12月オープン後から出店している店舗の入れ替えを実施。駅前立地で広域からでも集客ができるショッピングモールとして、来店してくれるターゲット”ファミリー層”向けの店舗を徐々に増やしていった仕掛けをしたのです。
岡山では、2017年2月28日にイトーヨーカドー岡山も完全閉店。
競争環境の変化もプラスに動いた。
ちなみにイオンモール岡山の来場者数は、
- 1年目:1,800万人
- 2年目:2,000万人
- 3年目:2,000万人(見込み)
というように初年度から右肩上がり。
初年度の反省として実施したのが駐車場の無料時間を増やしたこと。これがキッカケとなって来場者へのアプローチが整う。さらにオープン1年目から出店するテナント構成を見直して業種の再構成を進めていた模様です。
その結果、2年目から年間2,000万人が足を運ぶ人気ショッピングモールへと進化したのです。
ちなみにイオンモール岡山が開業してから3年間で出店・退店した店舗は、なんと100店舗。駅前で好立地ではあるものの、ターゲットとなる客層と合っていなかった店舗は撤退していったようです。
イオンモール岡山の店舗入れ替えは2割。
専門店の入れ替えでメインとなったのが、雑貨店を強化したこと。
ファミリー層に人気が高いのが雑貨店。ここを押さえたことが来場客数アップにつながったのです。
イオンモール岡山の魅力は、店舗構成でしょう。
まとめ
駅前の好立地でも売れるお店と売れないお店はある。
出店する側としては一等地にお店を出したい。そんな声を多く聞きますがそれは経営として正しいことなのでしょうか?
一概には言えませんが。
好立地や一等地の賃料は高い。店舗経営として見るならば、結果として非常に厳しくなるのはお分かりのとおり。損益分岐点で見ても必要売上高は計算すればすぐに出てくるし、店舗面積や在庫・スタッフなど問題も発生してきます。
では、どうすれば良いのか。
店舗ブランドの価値を上げて、どこに出店しても足を運んでもらうことができる店作りが必要。
たったこれだけですね。
例えば、ユニクロや無印良品。
ショッピングモールで見るユニクロや無印良品は、一等地にありますか?そんなことありません。1階にあるお店もあれば、3階の奥まったところにあるユニクロや無印良品もある。
店舗ブランドがあるからお客さんは来る。
好立地や一等地での店舗展開は、時と場合によって苦しくなる時もある。そんな時でも会社が維持できるくらいのキャッシュを持っているか。最低でも6ヶ月分くらいのキャッシュを集めることができるか。
経営者なら数字で見ましょう。
それでは、また。