H&Mが撤退したときに与えるイオンへのダメージ

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(photo by Square One Shopping Centre)


 もはや「H&M(エイチアンドエム)」と聞いて、知らない日本人はいなくなったのではないでしょうか?





 日本に2008年に進出した「H&M(エイチアンドエム)」は、大型のショッピングモールの「イオン」や「ららぽーと」でよく見かけます。




 H&Mの特徴は、

 ・大型店舗

 ・価格が安い


 というイメージが強いのではないでしょうか。






 そんなH&M(エイチアンドエム)ですが、


 どこに店舗を多く出店しているか?


 ご存じでしょうか?




 それは、


 大型ショッピングモール。




 H&M(エイチアンドエム)クラスのお店なら、ショッピングモール側としてもキーテナント(集客するためのテナント)として、必要・欲しいテナントになっていると考えられます。




 しかし、H&Mは本当にキーテナントとしての機能を果たしているのでしょうか?




 OLD NAVY(オールドネイビー)のように日本から撤退したら、どうするのでしょうか?そんなことを考えてみたときに「イオン」や「ららぽーと」に与えるダメージはどのくらいなのか?






 H&M(エイチアンドエム)の大型店を全国一覧でまとめてみたところ、いろいろとわかってきたので、検証をしてみます。




 ちなみにH&Mの全国の店舗一覧は、こちらで確認できます。


 H&M|超大型店・大型店|全国の店舗一覧(75店)



H&Mが撤退するとダメージが大きいのがイオン

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(photo by Nyír Plaza)


 2017年8月末時点のH&M(エイチアンドエム)の店舗数は、75店舗。2017年2月に2代目社長と交代が行われた。




 H&Mの新社長に就任した時のインタビューでは、


 日本国内にユニクロが850店舗あるが、H&Mは、64店舗(2017年2月就任時)しかない。2017年は10店~14店を出店する計画だと発表をしていました。



 ユニクロの大型店・超大型店の店舗一覧は、こちらです。


 UNIQLO|超大型店・大型店|全国の店舗一覧(222店)




 出店余地があるという根拠は、


 ノルウェーで社長を務めていたときに、ノルウェーと日本の面積は同じ。しかし、人口はノルウェーが500万人と日本の人口の20分の1であるのにノルウェーの売上高は700億円だった。と語ってる。




 つまり、人口および面積の視点から考えても、H&Mの出店余地はまだまだあるという判断をした模様です。






 ここでわかるのは、H&Mは日本から撤退をまだ考える時期ではないと判断しているのではないか?と考えられます。




 しかし、いつOLD NAVY(オールドネイビー)のように撤退するかはわかりません。そこのリスク、「イオン」や「ららぽーと」に与える衝撃的なダメージはどのくらいなのか?




 現時点での検証をしてみます。






 まずは、三井不動産が展開する大型ショッピングモール「ららぽーと」に出店している店舗数を見てみます。



 H&Mの出店数は、7店舗。






 次に、イオンが展開する大型ショッピングモール「イオンモール」に出店している店舗数を見てみます。



 H&Mの出店数は、32店舗。






 2017年8月末時点、


 H&Mがイオンへ出店している店舗数は、40%を占めているのです。






 新社長のインタビューを確認してみたところ、日本からの撤退は近い未来では無いと言い切れそうですが、本音はわかりません。




 もし、H&Mが日本から撤退したら、イオンはどうなるのでしょうか?



H&Mの大型店はどのくらい売れているのか?

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(photo by Townsville Bulletin)


 H&Mは、日本で売れているのでしょうか?




 おそらく売れてるはず。




 と判断はできるのではないかと思います。






 H&Mのお店を見ていると、平日でもお客さんは店内にいますし、買い物をしている人も多く見かけます。大型ショッピングモールの平日は売れてるお店でも閑散としていることが多いですが、H&Mは違います。




 売れてるか?売れてないか?


 間違いなく売れている。と判断できる。






 では、1店舗当たりの売上はどのくらいあるのでしょうか?



 おそらく3億~5億クラス。





 H&Mの判定で難しいのは、大型ショッピングモールに多く出店しているという出店戦略にあります。大型ショッピングモールは、売上規模によってテナントの売上も変わってきます。




 たとえば、


 H&Mという有名テナントでも


 年商400億と年商100億のショッピングモールでは、テナントの売上は全く違います。H&Mだから、全店舗が5億円売れるとは限らないのです。






 とは言いつつも、


 H&Mは世界のファッションブランド。






 売れない店舗でも3億円くらいは、売っていて当然です。大型店舗で3億売れなければ撤退するべき判断を下せます。




 H&Mが出店数を増やしていくと判断している以上、1店舗当たりの売上は5億以上売る店舗もあるのでしょう。



H&Mがイオンから撤退したときのダメージを検証する

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(photo by BBC)


 2017年9月時点でH&Mが撤退するとは無いと言い切れそうですが、もしH&Mが撤退した場合に発生するイオンのダメージを計算してみます。ららぽーとは、7店舗しかないので、イオンだけで検証してみます。




 H&Mがイオンへの出店数は32店舗。




 H&Mが年商5億と見積もった場合、


 160億の売上規模が無くなる。






 年商100億クラスの会社が無くなる計算となるので、これはかなり痛いダメージです。ショッピングモールを展開するイオンとしても大型店舗の売上ダウンは影響を与えます。




 さらに、


 H&Mを目的にしたお客さんが減る。


 つまり、単純にお客さんが減ることになるのです。




 イオンとしてみた場合、


 衝撃的なダメージは間違いありません。







 さらにショッピングモールに空いた大型区画にどんな店舗を出店するのか、難しい運営にならざるとえないと考えることが妥当です。




 オールドネイビーが撤退した跡地は、


 家電量販店やイオングループの専門店が出店するなどの代替案はできているようですが、店舗の面積が大きければその分家賃も高くなります。






 イオンに与える衝撃的なダメージは、

  ・売上100億クラスが減少

  ・家賃収入も減少

  ・集客数も減少

  ・代替テナント無し



 というようなことが考えられそうです。




 H&Mが今すぐ日本から撤退するということはありませんが、アメリカのGAPの大量店舗閉鎖・OLD NAVY(オールドネイビー)が日本市場から撤退したように近い将来にH&Mが撤退する可能性はゼロではないと想定しておくのがよいのでしょう。



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画像:Webサイトより


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2017年 9月14日発信


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