ニトリの最強伝説!高品質・低価格を実現するメガヒット商品と商品開発の秘密とは

ニトリの最強伝説!ニトリは、なぜ凄いのか?

「お、ねだん以上。ニトリ」と言うフレーズ。

このCMを聞くと、春がきた。夏がきた。秋・冬がきた。そんなイメージを持ちませんか?

新生活や季節の変わり目に行きたくなるお店。

それがニトリ。

今回は、ニトリがなぜ凄いのか?

を見ていきたいと思います。

えっ!?ニトリは北海道の会社だった

ニトリといえば、赤羽にあるニトリの店舗や本社がよくテレビで出ますよね。

でも、ニトリは北海道札幌市で創業。

家具・インテリアなどで日本トップ企業のニトリは、実は創業時から数年間は経営に苦労していました。

そんなニトリですが、転機が。

ニトリの創業者が「家具の研修セミナーに参加するために渡米したこと」これがキッカケで今のニトリへと繋がってくるのです。

海外視察は参加してみるものですね。

ニトリの数字!アイテム数・来店者数

2018年2月期の決算情報より。

ニトリの年商は5,720億円、営業利益933億円を叩き出しています。このニトリの数字でも凄いの一言ですが、もっと凄いのは「31期連続増益増収」ということですね。

今回の決算は、

出店加速による人件費・賃借料・什器・物流コストなどの増加で販管費は増加。しかしながら、ベッドルーム・家具・ソファが売上を牽引し粗利改善もあったおかげで上記の結果となりました。

ニトリ、凄い。

さて、続いてはニトリのアイテム数。

ニトリが取り扱うアイテム数は、1万2千点。

アイテム数でも他社を圧倒するニトリですが、商品の入れ替えスピードも早い。

まさに新幹線というかジェット機?

なんと1年に6,000アイテムを変えているのです。新商品や既存商品の改良も含めて6,000アイテム。毎月500アイテムがどんどん生まれ変わっているということですね。

商品回転のサイクルが早いのがお客さんに指示されている理由でしょう。

ちなみにニトリの年間来店者数は、2億人。

これは2017年の数字ですが、全国のニトリへ足を運んでいるのは2億人もいるのです。

単純に日本の人口が1億2万人なので、

赤ちゃんから大人まで1人当たり2回はお店に来ているという計算になりますね。

ニトリ、凄い。

今、ニトリは都市部への出店スピードを加速中!

今までのニトリは、郊外型の店舗が多かった。

しかし、現在は都心部へ積極的に出店しています。

たとえば、新宿タカシマヤタイムズスクエア店・渋谷公園通店など、多くの人が賑わう町にもニトリが出店。都心部でもニトリの人気は衰えません。商品の品質そして使いやすさ。ニトリの調理器具の使い勝手の良さなど機能面での評価を得ている証拠です。

そんなニトリの現在の店舗数といえば。

国内外で558店舗(2018年10月末)。そして、ニトリの出店店舗数の目標は、2022年で1,000店舗。2032年で3,000店舗を目標としています。

どこに行ってもニトリ。

そんな日が近づいているかもしれません。

ニトリのメガヒット商品は、1アイテムで500万個も販売する

今、ニトリで売れている商品。

それが「スキレット鍋」。

ニトリのスキレット鍋は、インスタ映えするとも言われており、通称「ニトスキ」とも言うそうです。

ご存知でしたか?

ニトリのスキレット鍋は、なぜこんなにも多くの方から支持されているのか?

それは、価格。

一般的なスキレット鍋の価格は、2,000円前後。それに対し、ニトリのスキレット鍋は、498円。なんと一般商品の4分の1の価格で買えるのです。500円で帰るなら、買っちゃおう。よく見る光景ですね。

ニトリのスキレット鍋は、

発売からたった1年半で100万個を販売したメガヒット商品となりました。

続いて、ニトリのマットレス。

Nスリープというものですね。マットレスのクッション部分にポケットコイルを使用しているものです。従来のマットレスは、面で支える。ニトリのマットレスは、点で支える。ここが違うところ。

全身を支えるのが面か?点か?

この違いは、マットレスにかかる体重が分散し、体の一部にかかる負担を和らげることができる。ニトリのNスリープシリーズだからできること。

ちなみにマットレスは、累計115万台を販売したメガヒット商品。

Nウォームシリーズ & Nクールシリーズは、スーパーメガヒット商品だった

ニトリのNウォームシリーズは使っている人も多いのでは?

Nウォームとは、体から発散された水分を熱に変える。吸湿発熱素材を使用しているため、暖かさを感じるのです。

そんなNウォーム。

平均価格およそ3,210円で累計販売数1,550万個でメガヒット。

そして、Nクールといえば、夏には欠かせない商品。

肌が触れたときに「冷たい」と感じる冷触冷感素材を使用した商品。枕カバー・敷きパッド・タオルケットなど、夏の暑苦しい夜に必要となるアイテムが全て揃っています。また、Nクールシリーズは、全3段階の冷たさから選べます。

冷たさのレベルに合わせて、

  1. Nクール
  2. Nクールスーパー
  3. Nクールダブルスーパー

個々の好みに合わせてNクールを選べるのが特徴ですねそしてこのNクールは、メガヒット商品中のメガヒット。平均価格およそ2,090円で累計販売数3,500万個も販売しました。

これぞ、スーパーメガヒット商品です。

ちなみに2018年夏のみで730万枚を販売し、売上高280億円。

お客さん目線で作る商品、そして本当に必要とされている商品を手頃な価格で販売する。これがニトリの凄さなのです。

ニトリの凄さは、たった3ヶ月で商品化する商品開発に秘密がある

ニトリの新商品の開発は、たった3ヶ月。

知っていましたか?

中には改良を重ね、3ヶ月を超える商品もあるようですがニトリの新商品は、ものすごいスピードで商品開発されています。なぜ、そんなにスピードを持った商品開発ができるのか。

通常ではありえないスピードで次々と商品を世に送り出せる秘密。

そこに注目してみます。

ニトリ会長が月1回の海外出張で新商品の指示を出す

似鳥会長は、社長時代から海外出張を月1回のペースで繰り返す。

行き先は、ベトナムのハノイ。

ニトリの商品開発に欠かせない心臓部とも呼ばれる工場がベトナムのハノイにあるのです。

ちなみに似鳥会長は、日本からベトナムに一人で出張する。午後10時にハノイに入って、翌日の午後3時には日本に帰る。つまり、滞在時間はたった15時間程度。月1回、ベトナムのハノイに自ら赴き、商品開発の指示をしているのです。

トップ自ら商品開発の指示を出す。

その結果、たった3ヶ月でも新商品を世に送り出せるスピード感を持つことが出来ているのです。

ハノイの工場も少し紹介すると、

敷地面積が48,000坪で東京ドーム3個分もあります。工場が稼働したのは2004年。従業員数は、5,000人。巨大工場で働く日本人は、たった16名です。この16名が陣頭指揮をとってニトリの商品開発をしているのです。

ちなみにハノイの工場では、ソファやベッドなどニトリの主力商品を作っており、

  • アイテム数は8,000点
  • 5,000種類の商品を生産

しているのです。

ニトリのマットレスはなぜ高品質で低価格で作れるのか?

ニトリのマットレスは、高品質。

そして安い。

そんなイメージありませんか?

なぜ、ニトリはこのような価格帯が実現できるのでしょうか?

その理由。

それは、ニトリがウレタン(家具のクッション材に使われる合成樹脂)を自社で作っているからなのです。本来、ウレタン専門メーカーから仕入れるところをニトリは自社で製造しています。その為、高品質な商品を手頃な価格で販売できるのです。

ウレタンを自社製造するメリットは、

仕入れコストの半額で作れるから。

そうなんです。ニトリがウレタンを自社製造する理由は、コスト削減のため。自社製造することで高品質のウレタンがお手頃な価格で手に入る。その結果、私たちに高品質・低価格の商品を提供してくれているのです。

ニトリのマットレスは、どのくらいのスピードで商品を生産しているのか?答えは、30秒に1枚のスピードで生産しています。

ニトリはマットレスを圧縮する機械も自社完備。

マットの空気を抜き、圧縮して丸巻きにすることで配送コストを抑えています。

マットレスの厚さは、元々15センチ。それを圧縮プレス機にかけると2センチと7分の1までの薄さに変わる。さらにそれをロール状に丸めることで輸送コストをおよそ8分の1にまで抑えることが可能となったのです。

ニトリのコスト意識が非常に高いところですね。

普通の会社はたった3ヶ月で商品開発は不可能でしょう

通常、会社で商品開発をする場合、

  1. 新商品の企画・発表
  2. 上長の承認
  3. デザイン企画・作成
  4. 上長の承認
  5. サンプル作成
  6. 上長の承認
  7. 価格決定
  8. 上長の承認
  9. 上長の承認

と上記のような工程が繰り返される。さらに大企業になればなるほど、様々な部署のチェックが入り新商品発売までおよそ1年という期間がかかる。

それがニトリでは、たった3ヶ月。

ニトリが商品開発する場合。

  1. 新商品企画
  2. デザイン作成
  3. サンプル作成
  4. 価格決定

とシンプルに商品を開発しています。

これができる理由は、単純で会長が現場で指示を出して決定するから。

さらに会長が商品の決定を判断するのもシンプル。

「お、ねだん以上」に見えるか、見えないか。

似鳥会長が現場にこだわる理由。

現場・現物・現実を知ること。

この3つの条件が必要だと考えているからです。日本にいて、机上論でカメラでやりとりしてもわからない。現場で実際に商品に触ることが重要だと思っているのがニトリ会長。

ニトリがたった3ヶ月で商品開発のスピードが可能な理由。

それは、会長のトップダウンだから。

ニトリのこだわりは、似鳥会長のこだわりが人一倍だからですね。

似鳥会長の見えない努力の結果。

それがお客さんに伝わっているのが増収増益を続けていける理由なのでしょう。

ニトリ、行きたくなりますね。

ニトリの店舗一覧は、「NITORI|超大型店・大型店・小型店|全国店舗一覧」で紹介しています。

どうせ行くなら、超大型店がおすすめですよ。

それでは、また。

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