大津パルコが20年間の営業を終了
(画像:Webサイトより)
パルコは2017年8月31日に大津パルコ店(滋賀県大津市)を閉店した。
大津パルコは、20年という営業に幕を閉じた。
大津パルコの開業は、20年前。1996年11月に開業。しかし、近隣に大型ショッピングセンターなどが相次ぎ出店して競争が激化した。
大津パルコの売れていた時の年商は、105億円。
しかし、2016年は、35億円。
この20年間でたった3分の1まで売り上げが減少した。
2016年の大津パルコは、20年間で売上は3分の1に減少、テナントは2分の1。これがパルコが営業継続が困難と閉店を決断した理由なのです。
滋賀県大津市の近隣エリアには、イオンモール草津(年商300億)、ピエリ守山(150億)、三井アウトレットパーク滋賀竜王(年商350億)という大型ショッピングモールがある。
この3つの商業施設で800億円。
競争環境の激化、時代の変化によって、大津パルコは売り上げが減少した。
大津パルコは、2016年8月に大津パルコをアーク不動産(大阪市)に物件の譲渡を発表していました。
結果、大津パルコは、20年の営業を終了する。
大津パルコは、新たな商業施設としてオープンする
(画像:Webサイトより)
パルコ大津の最後の店長を任された竹井信治店長は、「パルコ大津の営業は終了するが、思い出の場所として記憶の中にとどめていただけたら幸い」ということを述べた。
大津パルコを取得したアーク不動産は、大津パルコ閉店後もユナイテッド・シネマ大津は営業を継続。
その他のフロアの改修工事に着手し、来春に新たな商業施設としてオープンする予定です。
大津パルコは、滋賀県で若者文化を発信する基地だった
(画像:Webサイトより)
大津パルコは、大津市中心部でファッションビルとして、トレンドを発信。
滋賀県内の若者文化を牽引してきた。そんな大津パルコが2017年8月31日に営業を終了し、約21年の歴史に幕を下ろした。
パルコ大津で青春を過ごした大勢の市民らは、最後の買い物を楽しんだ。
大津パルコの施設を取得し、引き継いだ総合不動産業「アーク不動産」は、大津パルコの改装を実施、2018年春に新たな商業施設として生まれ変わる。
若者からファミリー層まで流行やトレンドの最先端を担ってきたパルコ。
大津パルコが開業した当時は、約130店舗が入居した。
1998年度には105億円を売り上げたが、郊外に出店した大型店舗との競争が激化し、35億円まで減少。
大津パルコの店舗数は、約60店舗に減っていた。
運営会社の「パルコ」は、コスト削減などで回復を図ろうとしたが、最終的に売却に踏み切った。
時代の変化とともに施設の売却を決断したパルコの決断は、正しいと言える。
大型ショッピングモールや競争環境の変化に対応する見極めは経営判断に重要で判断に躊躇すると取り返しがつかないことになる。
大津パルコが閉店を決断した理由は、
時代の変化を数字で捉え、決断した理由と言えるだろう。
スマートショップガイドがピックアップした記事
気になるニュースや記事をピックアップした記事は、こちらです。
アマゾンが人口知能を活用!ファッションをビッグデータでトレンド化
アパレル業界は本当に不振なのか?市場規模が10兆円の真実に迫る