H&Mが日本撤退する可能性は?H&Mの社長が日本で出店を拡大する理由とは

H&Mが日本から撤退したら、どうなるの?

最近、外資系のファッションが撤退していますよね。

オールドネイビー、アメリカンイーグル、FOREVER21など。日本上陸した時は、ニュースになりましたがあっという間に日本から撤退していきました。

残すところは、ZARAとH&M。

今回は、H&Mが日本から撤退したら?という点を見ていきます。

H&Mは、大型ショッピングモールに店舗が多いのが現状ですね

H&Mと聞いて思い浮かぶのは、

  • 大型店
  • 価格が安い

そんなところでしょうか。

日本にH&Mが進出してきたのは、2008年。H&Mが日本での出店加速するのに選んだパートナーが大型ショッピングモールを展開するイオンやららぽーとでした。

大型ショッピングモールの運営会社としてもH&Mの話題性は十分。

商業施設のキーテナント(集客するための専門店)として、出店して欲しいテナントとなっていたのです。

しかし、H&Mは役割を果たしているのか?

2008年から2013年頃までは間違いなくキーテナントとしての役割を果たしていたでしょう。大型ショッピングモールが開業するときのH&Mが実施するオープニングセレモニー。

他の専門店とオープン時間を30分程度ずらし、多くのお客さんを並ばせてハイタッチで入店するなど見てる方も楽しいものでした。

しかし、現在といえば。

どこのH&Mへ行ってみてもお客さんはまばらですよね。

オールドネイビーやFOREVER21、アメリカンイーグルなどよりは入店客数は多いですがユニクロなどよりは少ない。時代の変化、話題性は少し薄れてきたようです。

H&Mが日本から撤退すると、ショッピングモールはどうなるの?

オールドネイビー、FOREVER21、アメリカンイーグルの店舗で共通していたのが大型区画。

面積で見ると、100坪から300坪くらいの大きさがありました。

ショッピングモールで100坪から300坪を埋めることができるテナントといえば、ユニクロやGUそして無印良品くらいですね。あとは、大型書店くらいが限界でしょうか。

もし、H&Mが撤退するとどうする?

例えば、FOREVER21が撤退した後の区画がどうなっているかご存知ですか?

一番驚いたのは、ららぽーと新三郷。

FOREVER21は、ららぽーと新三郷の別棟として位置していましたが現在は空床となった3階建てのビルが残っているだけ。店内は掃除されているようですが、中は空っぽ。外壁には未だにFOREVER21のロゴが残っていました。

きっと、三井不動産はFOREVER21を誘致するのにわざわざ建物を立てたのでしょう。

だから、建物だけが残った。

ららぽーと新三郷とは陸橋で繋がっていますが、よっぽど集客ができる店舗じゃないと足を運んでくれるお客さんはいないでしょう。立地が悪すぎる。

では、H&Mの店舗はどこにあるか?

詳しくは、「H&M|超大型店・大型店・小型店|全国店舗一覧」をご覧ください。

さて、店舗名を見て気づきましたか?

そうなんです。イオンとららぽーとが多い。

もし、H&Mが日本から撤退したら大ダメージを受けるのがイオンなのです。

H&Mが日本から撤退したら、イオンはどーするの?

2017年8月末、H&Mの店舗数は75店舗。

2017年2月に2代目社長が就任した時のインタービューでは、

国内にユニクロが850店舗があるが、H&Mは64店舗(2017年2月時点)。2017年は10店から14店を出店する計画だ。

というように発表していました。

では、2019年12月末の店舗数といえば、

たった102店舗。

ユニクロにはまだまだ及びませんね。それでも3年かけて10店舗ずつくらいは出店してきたようです。

ちなみにユニクロの店舗一覧は、「UNIQLO|超大型店・大型店・小型店|全国店舗一覧」で紹介しています。

今のところ、出店計画もあるようなので日本から撤退しないようですが、H&Mがイオンから撤退していくと大型ショッピングモールの大型区画がどんどん空いていく可能性があるということになりそうですね。

H&Mが出店を拡大していく背景にあるものとは

H&Mがユニクロの店舗数を参考とする理由。

出店余地があると判断する根拠は、どのようなものか気になりますよね。

実は、2代目社長がノルウェーで社長を務めていた時、日本とノルウェーの面積が同じだったようで。さらに日本の人口は1億26百万人に対し、ノルウェーの人口はたった500万人。

人口の差で出店余地があると判断しているようです。

ちなみにノルウェーの売上高は700億円。

上記のことから、人口・面積を勘案してもH&Mの出店余地がまだまだあるという判断をしている模様なのです。

ということは、日本撤退はまだ無いかも。

H&Mが出店しているショッピングモールを検証してみよう

2019年12月末の出店状況で検証してみます。

ららぽーとへの出店は、11店舗。

イオンモールへの出店は、42店舗。

日本国内のH&Mが102店舗あるので、52%がショッピングモールへの出店。そのうち、41%がイオンモールへの出店なのです。もし、H&Mが日本から撤退したらイオンは厳しいでしょう。

まとめ H&Mは本当に売れているのか?

H&Mは売れていますか?

売れているはず。

と答えるべきですね。

平日・土日祝でもお客さんを見かけることは多い。さらに買い物している人も見かけます。最近は、ショッピングモールでも買い物している人が少ないですからね。

だから、H&Mは売れていると判断できます。

では、H&Mの平均的な売上高といえば、◯◯億円くらいですよ。(店舗の売上高は隠しておきます)

ちなみにH&Mクラスの店舗でも平均的な売上高を確保できると言う訳ではありません。売れる店舗、売れない店舗の差はあります。ショッピングモールから大型区画を任されている以上、最低売上高は確保する必要があるでしょう。

売れてるH&Mなら、◯◯億円くらい。

売れないH&Mでも、◯◯億円くらいはあります。

ショッピングモール側が求める売上高をクリアできないと、H&Mが撤退しなくても商業施設側から言われてしまうでしょう。

とは言っても、H&Mは世界ブランドですからね。

H&Mを無くすと、確実に商業施設全体の売上高ダウンは避けられません。家賃収入も減りますし、集客力も落ちてしまう。イオンモールなら、◯◯◯億円くらいの売り上げがなくなるかもしれませんね。

ちなみにオールドネイビーが撤退したときは、家電量販店が跡地に出店していましたね。家電なら大型区画を埋められるから。

大型区画が退店すると、

  • 売上高が減少する
  • 家賃収入が減る
  • 集客数も減少する
  • 代替テナントが難しい

と言うことがあります。

アメリカで起こったGAPの大量閉店、オールドネイビー・アメリカンイーグル・FOREVER21の日本撤退などなど、外資系ファッションには目を向けておく必要がありそうです。

残すは、ZARAとH&M。

この2ブランドに注目ですね。

それでは、また。

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